MATERIAL短編映画工場は短編映画を作る企画です。
今回の監督は、長谷川千紗監督
短編映画『不幸な親子』(仮)
幸子は職を失い、長年付き合っていた恋人にも振られた。もういっそのこと、死んでしまおう と思って、首吊り自殺をしようとする幸子。しかし、縄を首にかけようとした瞬間、玄関の チャイムが鳴る。そこには、しばらく会っていなかった友人が立っていた。なんとなく、運命 を感じてドアを開ける幸子。すると友達は、幸子に怪しげな壺を勧めてきた。パンフレットの 体験談欄には、生き別れた母・和江の姿があった。そういえば、今までの人生はついてないこ との連続だったと回想を始める幸子。思い起こせば、最初に自分が運が悪かったのは、幼少期 に母親(和江)が自分を置いて家出したことである。思えば、いつもため息ばかりをついてお り、見るからに不幸そうな母親であった。さらにこんなに怪しい霊感商法にまで手を出してい る。忌々しい。会って文句を言ってやらなければ気が済まない。和江は遠くの町でスナックを 経営していた。客としてそのスナックに忍び込む幸子。幸子が嫌がらせをするまでもなく、そ の日はその店の最終営業日だった。運がいいのか悪いのか、幸子は出鼻を挫かれる。店には壺 が飾ってある。店の閉店を惜しむ常連客達との話は、和江の身の上、そして行く末の話にな る。和江は一度結婚して娘がいたが、夫と夫の家族との折り合いが悪く、一緒に暮らすことが できなくなったため、実家に戻った。その後、何度も娘を迎えに行ったが、追い返されてしま い、二度と娘に会えることはなかった。生きる気力を失いかけた和江は、壺にすがったとい う。そして、壺のおかげで大人になった娘と再会することができ、一緒に暮らせることになっ たという。娘は幸せな家庭を築き、立派な会社に勤めていると自慢する和江。幸子は、母親の 話が全部嘘なので、悲しいし情けなくて泣けてくる。その時、和江に振られ、恨みを持ってい た男が、和江は本当は、怪しい霊感商法に騙され、借金が返せない為、店を閉めるのであり、 娘に会えるなどというのは強がるための嘘だと暴露する。そして、その事実は常連客が全員 知っているという。気まずい空気が流れる店内。その時、幸子は立ち上がり、「自分は和江の 娘であり、和江は嘘を付いていない」と証言する。数か月後、店で楽しそうに働いている幸子と和江と常連客達。
(作品の尺:15〜20分)
【募集期間】
9月1日(月)〜9月21日(日)
【募集人数】
10〜15名
※募集人数が極端に少ない場合は、開催見送りになる場合がございます。
【参加費】
38,000円(税込)
【オーディション・WS・撮影期間】
オーディション:10月4日(土)5日(日)
2名〜3名ずつ、配役のオーディションを行います。
監督側はリモート審査予定
WS: 2日間(11月土日祝のどこか2日間)
WS時間 13時〜17時(4時間)
出来るだけ、参加者の希望日で開催予定
予定日:11月1日(土)2日(日)3日(月/祝)8日(土)9日(日)15日(土)16日(日)
※応募フォームにてお伺いいたします。
撮影:2日間の予定
11月22日(土)・23日(日) (予備日)24日(祝)

長谷川 千紗
(女優/映画監督)
(Film Guild Tea Production)

2001年早稲田大学在学時に演劇を始め、数々の舞台に出演。
2016年『憂鬱な花』を脚本・主演
2018年度ピンク大賞新人女優賞受賞
日本芸術センター第8回映像グランプリ(『憂鬱な花』)
初監督作品『くっつき村』で、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭優秀芸術賞受賞。長編映画『エターナルラブが蔓延した日』監督・主演。宮古島国際チャリティ映画祭Dauntless賞受賞。八王子ShortFilm映画祭『真夜中のティーパーティー』入賞。
宮本 亮
(映画監督/映像クリエーター)
(Film Guild Tea Production)

大阪府箕面市出身。 2000年に関西学院大学文学部日本文学科を中退して映画美学校へ入学、上京。 2003年に伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞でグランプリを受賞したのをきっかけに本格的に映 画の道へ進み、インディーズ映画を中心に照明部・演出部として30歳までに長短編合わせて 100本以上の映像作品に携わる。 2013年に私生活と仕事同時に落ち込むことがあり、鎌倉で隠居生活を始める。 五年程の隠居生活ののち、映像業界に復帰する。 2023年に長谷川千紗監督作品『エターナルラブが蔓延した日』で助監督・編集・カラリストを したのをきっかけにFilm Guild Tea Productionに加入し、2024年に再上京。 現在は芸能事務所のWS映画やショートドラマなどを中心にキャリアを重ねる。 2025年に長谷川千紗と合同会社フィルムギルドを設立。 チームが気さくに意見を出し合い、現場主義的な作品づくりを心がけています。 観客との感情をつなぐ俳優が、その能力を作品の一番の見せ場にできるものを目指していま す。
・伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞 中編の部大賞受賞 『柳は緑 花は紅』
・函館港イルミナシオン映画祭シナリオ大賞 審査員特別賞荒俣宏賞受賞 『犬井繁子、松尾慎 之介』
・YouTube Video Awards Japan 2011 ノミネート アニメ『ラブレターフロム彼女』
・福岡インディペンデント映画祭 優秀作品賞 『ベンチウォーマー』
・松本CINEMAセレクトアワード特別賞クラッシャー賞 『ダークシステム』(撮影・照 明等担当)
・48HFP TOKYO 2023 台詞賞
・TikTok Toho Film Festival 2023 ファイナリスト
・八王子short film映画祭2024 審査員特別賞受賞 『猫を飼えば良い』
・OP PICTURES新人監督発掘プロジェクト2025(第一期) 審査員特別賞受賞
